今月21日まで東京世界陸上で盛り上がりましたが、これから始まるのが駅伝シーズンです!

学生三大駅伝と呼ばれる大会。各地区の予選会を勝ち抜いた一部の大学だけが出場できる憧れの舞台です。関東の大学が参加する箱根駅伝を除く2つ、出雲駅伝と全日本大学駅伝に去年、国立の岡山大学が初出場したのは全国的にも話題になりました。そんな岡山大学ですが、今月23日、今年11月開催の全日本大学駅伝への切符を懸けた中国四国地区選考会に挑みます。出場できるのは中四国からは1校のみ。2年連続の出場を目指す岡大の練習に密着しました。

岡山大学陸上競技部・中長距離に新入生15人「有名人に会うみたい」

灼熱の空の下、響く足音。広島県庄原市で夏合宿に臨む岡山大学陸上競技部です。「チームで全日本予選会を勝つんで、自分には関係ないと思う人がいなかったらそれだけチームも強くなるんで頑張っていきましょう」

実はこの春、中距離・長距離ブロックに15人もの新入生が入部!近年稀に見る大所帯になりました。その理由は…

(岡山大学農学部1年 丸山直生選手)
「(岡大が)全日本大学駅伝と出雲駅伝に出て関東の強い大学と戦っているところを見て自分も先輩たちと一緒に走りたいなと思って」

(理学部1年 結石悠太選手)
「有名人に会うみたいな感覚!」

(実況)
「岡山大学初出場の国立大学です」

創部75年「出雲駅伝」と「全日本大学駅伝」に初出場

岡大は創部75年を迎えた去年、「出雲駅伝」と「全日本大学駅伝」に初出場しました。どちらも、各地区の予選会を勝ち抜いた大学のみが出られる夢の舞台です。

(実況)
「青山大学を卒業後、岡山大学に編入した石鍋颯一。初出場の原動力が4区へと走り始めています」

「躍進」の鍵を握ったのは石鍋颯一選手。駅伝強豪校・青山学院大学の陸上部に4年間在籍、卒業後の2022年、歯科医である父親の跡を継ぐため岡大歯学部に編入しました。そこで…

(岡山大学歯学部4年(当時)石鍋颯一選手)
「見学したときに結構みんないい走りをしていてでも、タイムを聞いたら意外とタイムが出ていない。もうちょっと練習したらみんな強くなるんじゃないかな」

学業などとの両立に苦しみ伸び悩んでいた岡大陸上部。石鍋選手が入部し、青学での経験をもとに練習を改革すると、多くの選手が自己ベストを1分以上更新。全国駅伝、初出場を果たしたのです。あれから1年。