“地響きのASMR”? デュプランティス選手が「一番」と評価した歓声とは
高柳キャスター:
そして、もう1つは観客です。総観客数は62万人でチケットもほぼ完売だったということで、毎日夜は5万人以上のお客さんが見に来ていました。
私もたくさんの陸上競技場を見てきましたし、国内の試合に出場も取材もしてきましたが、正直こんなに埋まるとは思っていませんでした。ここまでお客さんが入ると何が起きるのかというと、地響きのような声援が送られるんです。

日本チームも出場した男子4×100mリレーでは、スタート直後の静寂から一気に歓声が響き渡ります。3位までが決勝進出のラインという中、日本が3位になると、どんどん歓声が上がっていき、フィニッシュラインを超えるとより一層歓声が大きくなりました。
そして、男子棒高跳のデュプランティス選手。世界記録を更新した瞬間は、地響き、地鳴りのような歓声でした。
デュプランティス選手は過去にも世界陸上やオリンピック、ダイヤモンドリーグという世界最高峰の陸上のリーグ戦など様々な試合に出ている中で、「東京の世界陸上の場所と歓声が一番だった」と言っていました。

松井ケムリさん:
地響きのASMRを初めて聴きました。すごいですね、この盛り上がり方。
井上キャスター:
他のスポーツ以上に走る、投げる、飛ぶなどとシンプルなので、にわかになりやすいというか。誰でも体感できる延長線上のすごさがわかりやすいと思いました。
松井ケムリさん:
世界記録は「これが世界一なんだ」というものが、目の前で見られるところがいいですよね。

高柳キャスター:
来年はアジア版オリンピックと言われるアジア大会も日本で開催される予定ですし、2年後には北京の世界陸上もあります。ぜひ、そこでも同じような盛り上がりを見たいですし、私はそのときもまた、デュプランティス選手の実況を担当したいと思っています。
ライバルたちの活躍が今後の更なる世界記録の更新にかかってくると思うので、6m40も目指して欲しいですね。