34年ぶりに東京で開催された「世界陸上」。その中継では映らなかった、競技後にあったドラマなどをお伝えします。
レース中に“大切な物”を失ったメダリストの悲劇…結末は?
山形純菜キャスター:
世界陸上における選手のハプニングや、ファッションに注目して見ていきます。
まずは、ブラジル代表のC.ボンフィム選手(34)です。男子20km競歩で優勝し、金メダルを獲得したのですが、実は競技中、“大切な物”を失ってしまったのです。

20日の競技前の映像を見ると、左手にはまだ、キラリと光る結婚指輪が。レースは見事1位で金メダルを獲得しましたが、左手にあるはずの金の指輪は、ゴールしたときには消えていたのです。

――指輪は見つかりましたか?
ブラジル代表 C.ボンフィム選手(34)
「いや、まだです。どうか助けて下さい」

ところが21日、ブラジルに帰国する直前、結婚指輪が無事にボンフィム選手のもとへ戻りました。
ボンフィム選手は「日本っていい国」だと思ってくれたでしょうか。
井上貴博キャスター:
よく見つかりましたね。
出水麻衣キャスター:
周回コースだからよかったのかもしれません。

山形キャスター:
ポンフィム選手は自身のInstagramで「僕の指輪だと思う?」と写真をアップし、ファンの皆さんに「はい」「メダルで作った」「別の指輪を買った」と冗談交じりでアンケート調査をしていました。
結果としては、観客が結婚指輪を見つけてボランティアに伝え、ボランティアが拾って大会運営へ。そして21日の夜、ボンフィム選手がブラジルへ帰る前に渡せたということです。
井上キャスター:
選手総出で探したと言っていましたものね。
山形キャスター:
無事でよかったです。

続いては、女子走高跳の世界記録保持者であるウクライナのY.マフチク選手(24)です。横たわって目をつぶっている姿から“眠れる森の美女”とも呼ばれていますが、本当に寝ているのかどうか検証しました。
競技中のフィールド上で寝袋にくるまり、お休み中のマフチク選手についた異名は、眠れる森の美女。
雨でもお構いなし。銅メダルを獲得した21日の決勝でも、目を閉じて横になっていました。

眠りから覚めたように見えることもありますが…

ウクライナ代表 Y.マフチク選手(24)
「寝てないですよ。ただ目を閉じているんです。目を閉じてリフレッシュして、次のジャンプのことを考えたい」

本人いわく、寝ているわけではないのだそうです。確かに別の映像では、ライバルたちが紹介されるとき、目はつぶったままですがしっかり拍手を送っていました。
マフチク選手は、大会前のインタビューで「私は競技場からウクライナを守ります」と発言しています。今回の世界陸上では銅メダルでしたが、こういった活躍はウクライナの皆さんに勇気を与えていると思います。
井上キャスター:
選手の足の裏を見られる機会はあまりないと思いますが、マフチク選手が寝ているときに、足の母趾球がボコッと膨れていました。あれは筋力が発達しているからなのでしょうか?
高柳光希キャスター:
走高跳はかかとから着いて、最後は母趾球で押し出すので、もしかしたらそれで発達しているのかもしれないです。