21日未明、「線状降水帯」の発生が初めて発表された北海道。

東部を中心に、大雨の爪あとが残っています。

 白糠町民
「ここはそこまで水が上がった(どのあたり?)これですね。大事な書類が多分水につかっているので…」

21日午後2時半までの24時間で降った雨の量が、統計史上最も多い173.5ミリを観測し、住宅3棟が床上浸水した道東の白糠町。

残ったのは流されてきた大量の泥です。

白糠町民
「テレビ…一応コンセント抜いたんですけど、Wi-Fiの機械とかはダメですね、きっとね」

白糠町民
「(エンジンルームに)水入っちゃった、泥入っちゃった。(車は)ダメ、終わり。」

 22日午前9時の道のまとめによりますと、道内で住宅6棟が床上浸水、19棟が床下浸水し、2歳の子どもを含む3人が軽いけがをしました。

 十勝地方の浦幌町では、町を流れる下頃辺川土手が大雨で決壊。

川の水が畑に入り込み、出荷間近のじゃがいもが水浸しになりました。

さらに、強風の被害も…

 新ひだか町民
「ここにあった防柵というか…それが何か突風で飛んでって、それが何個かですね、こうやってうちの窓に直撃して割れたって感じですね」

 網走市の小学校では、体育館のひさしの一部がはがれ、むき出しになった状態に。

 岩見沢市でも、アマチュア無線用のアンテナが倒れているのが22日朝、見つかりました。

交通機関にも影響が出ています。

 JR根室線で線路を支える土台が流出したことなどから、札幌市と釧路市を結ぶ特急「おおぞら」など、22日だけで59本が運休しています。

 JR北海道 鉄道事業本部 渡辺一也工務部長
「(復旧作業は)今見ている様子だと少なくとも来週いっぱいは要する」

根室線の運転再開のめどは立たず、23日から帯広市と釧路市の間でバスによる代行運転を行う予定です。