奄美大島で、天然記念物のカエルと外来種の見分け方を学ぶワークショップがありました。

「見えます?あごが白い。白いあご見えますか?」

東南アジアに生息するシロアゴガエルは繁殖力が強く、固有種からエサを奪って生態系に影響を及ぼすおそれがあるとして、特定外来生物に指定されています。
国内では沖縄県と徳之島、与論島で確認されています。
ワークショップは奄美大島への侵入を防ごうと環境省が開いたもので、奄美大島に生息する県の天然記念物のアマミイシカワガエルなど、9種類の鳴き声や大きさ、形の違いなどの説明がありました。

そして同じ種類のカエル同士が鳴き合う「コールバック」という習性を利用して、シロアゴガエルの鳴き声を録音したものを森で再生し、反応がないか確かめました。
(小学3年生)「(シロアゴガエルが)いたら、カエルに詳しい人や動物に詳しい人に話さないとだなと思った」
(環境省 山本以智人さん)「島の生き物でないものを知ってもらうことで、外来種の早期発見や貴重な奄美の自然の保護につながるのではと思う」
シロアゴガエルがおととし確認された徳之島では、これまでに1万匹以上が捕獲されています。