新型コロナウイルスの第8波の感染拡大が続く中、懸念されているのはインフルエンザとの同時流行。
同時に感染すると重症化リスクが高まるとも言われる中、実際に同時感染したという島根県内の男性に話を聞きました。


島根県感染症対策室 田原研司室長
「(県内での)インフルエンザの検出例はあります。大きな流行には至っていません。同時流行を考えた対策を今後とるべきと考えている」

島根県では、まだ流行はしていないというインフルエンザ。
しかし、これからの時期、新型コロナの感染拡大とともに、インフルエンザとの同時流行が懸念されています。

こうした中、BSSでは、11月にコロナとインフルに同時感染し自宅療養を行っているという男性に話を聞くことが出来ました。

島根県内在住の男性
「コロナ(感染)だけなら意識的に受け入れやすかったが、両方は世間的にも少ないケースだったので驚きました。医師も驚いた感じでした」

男性は、発症日に頭痛と寒気があり、翌日も続いたため発熱外来を受診。鼻から検体採取を行ったといいます。

島根県内在住の男性
「インフルは、車の中で待っていて陽性と言われて、コロナは自宅で電話で言われました」

男性はそこから自宅療養に。
発症から2日目と3日目には、熱は38度台に達し、最も苦しかったといいます。

島根県内在住の男性
「頭痛がひどくなって、かち割れるような痛さになっていった。あとは寒気もひどくなって悪寒レベルになっていった。あとは喉痛や鼻づまり、鼻痛、鼻が空気が通った瞬間に痛くなるような。あとは起きた時に立ち眩み。意識がもうろうとするような感じがありました」

そして、医療機関から処方された薬は…。

島根県内在住の男性
「1種類薬処方されてます。インフルの方がオルセタミフルカプセル。コロナは、カロナールという(解熱、鎮痛の)薬」

コロナ感染は初めてという男性、インフルとコロナの同時感染は、メンタル的な辛さもあったといいます。
症状は徐々に和らいできたといいますが、長引く症状に不安を募らせています。

オンラインでの取材中も、咳込む場面もありました。

島根県内在住の男性
「今は熱も下がって平熱に戻って来ている。残っている症状では、鼻声なのと鼻づまり。喉の治りかけのかゆみ、痰が詰まりやすい感じぐらいですかね。(療養期間が)きょうかあすかで終わるが、咳が止まらないので、この状態で出社をしていいのかが不安」

島根県感染症対策室の田原室長によると、海外の論文などでは、同時感染した場合、重症化する可能性が高まると指摘するものが多いとのこと。

このため県は、早めにそれぞれのワクチン接種を検討するよう呼び掛けています。