“世界最速のアニメオタク” N.ライルズ 男子200m4連覇&4×100mリレーで2冠
大会7日目の男子200m決勝(19日)。アメリカのN.ライルズ(28)が19秒52の1着でフィニッシュし、ウサイン・ボルト(ジャマイカ)以来、史上2人目の4連覇を達成した。

レース前の選手紹介でライルズは、人気アニメ『ドラゴンボール』の“元気玉”のパフォーマンスで会場中のエネルギーを集め、今大会一番の雄叫びで気合を入れた。スタートこそ出遅れたものの、コーナーでスピードを上げ、最後の直線でトップスピードに乗り逆転、見事1着でフィニッシュ。右手で4本の指を立て「4連覇」のポーズを見せ、勝利を喜んだ。
日本のアニメをこよなく愛する“世界最速オタク”として知られているライルズ。今大会では『呪術廻戦』の人気キャラクター五条悟の“領域展開・無量空処”に『ONE PIECE』など、日本のアニメキャラのポーズを次々と披露し、会場を沸かせた。
ライルズは「本当にこの5万6000人の元気玉でたくさんのエネルギーが集まって、最高の走りができた。次の目標は4×100mリレーの金メダルだ」と、超満員の会場の声援に感謝。大会最終日の21日にも男子4×100mリレーで金メダルを獲得、有言実行で今大会2冠を達成した。9日間の総入場者数は619,288人。東京世界陸上は多くの人々を魅了し、幕を閉じた。
*トップ写真は左からデュプランティス選手、ライルズ選手