最近冷え込んできたので、部屋でこたつや電気ストーブを使っているという方も多いのではないでしょうか。実はこういった暖房器具は、火を使っていないから安全だと思いがちですが、ちょっと使い方を誤ると、思わぬ事態につながってしまうんです。

これは、NITE(ナイト)・「製品評価技術基盤機構」が行った実験の動画です。
こたつの中に押し込まれた布団。ヒーターの近くから白い煙が出ています。
そして、時間の経過とともにどんどん布団が焦げていきます。

すると…一瞬で発火し、炎が燃え盛りました。

NITEによりますと、こたつや電気ストーブの事故は昨年度までの5年間で347件報告されていて、そのうち26件は死亡事故でした。

次の動画は、皆さんもやったことがあるのではないでしょうか?洗濯物を乾かそうと、こたつの中に入れることです。

こちらも、洗濯物がヒーターに接触することで発火し、火事の原因となる危険性があります。

このように、火を使わない、電気を使った暖房器具でも、ヒーターに可燃物が直接触れる「ゼロ距離火災」で発火する危険性があります。

そして、最近ではこんなケースもあるそうです。
電気ストーブを点けたまま、その場を離れてしまいました。
すると、ペットが近寄ってきて…

洗濯物が電気ストーブに接触。見る見るうちに発火し、火災につながってしまいます。

NITEによりますと、ペットだけでなく、「ロボット掃除機」が可燃物を押すことで、ヒーターに接触してしまうケースもあるということです。