■MLB ドジャース7ー5ジャイアンツ(日本時間21日、ドジャー・スタジアム)
ドジャースの大谷翔平(31)が、本拠地でのジャイアンツ戦に“1番・DH”で出場。3打数1安打2四球。自己記録の25試合連続出塁をマークすると、6回には今季11度目となる2試合連続弾の53号でリーグトップタイに並んだ。チームも4点差を逆転し、4連勝。地区優勝マジックが3となった。
前日は引退発表をした先発カーショーの本拠地最終登板で1点ビハインドの5回、逆転の53号スリーランを放ち、ベンチでカーショーと熱い抱擁を見せた大谷、この日の始球式には前日20日に引退を表明し、本拠地ラスト登板をはたしたC.カーショー(37)の子どもたちが登板、山本由伸(27)もキャッチャーを務めた。
地区優勝までマジック4のドジャースは先発のT.グラスノー(32)が1回、1死満塁からメジャー4試合目の5番・B.エルドリッジ(20)にメジャー初安打初打点となるレフトオーバーの3点タイムリーツーベースを浴びて3点を先制されると、さらに押し出しの四球で4点目を失った。
その裏、ジャイアンツの先発は2026年、WBCの東京ラウンドで対戦する台湾代表入りが濃厚な鄧愷威(26)、大谷はメジャー初対戦となった。1回の第1打席、カウント1-2から外角高めのストレートに空振り三振に倒れた。
それでも2死一塁で4番・M.マンシー(35)がライトスタンドへ19号ツーランで2対4と詰め寄った。
3回、先頭で迎えた大谷の第2打席、コントロールが定まらない鄧は内角の変化球が大谷の足元でワンバウンドするなど荒れていた。フルカウントから最後は外角低めの変化球で見逃し三振に打ち取られた。その後、2死から4番・マンシー、5番・T.ヘルナンデス(32)の連続死球でドジャー・スタジアムは大ブーイングとなった。
4回、ジャイアンツは2人目、J.ブット(27)をマウンドへ、1死から8番・M.コンフォート(32)がレフトスタンドへ12号ソロ、3対4と1点差。2死走者なしで大谷の第3打席、ジャイアンツバッテリーは長打を警戒し、外角での勝負もストライクは入らず、カウント3-0、ここで大谷はストライクを取りに来たボールを狙ったがファウル、5球目が外角に大きく外れ四球、これで25試合連続出塁となった。大谷は2塁に進むと、ショートのW.アダメズ(30)と笑顔で会話をしていた。
すると、2死一、二塁から3番・F.フリーマン(36)がライト前へ、2塁ランナーの大谷がホームに還り、4対4の同点。大谷は140得点目となった。
この日の大谷は塁上ではジャイアンツナインとベンチではキム ヘソンと会話するなど笑顔が多く見られて、チームのムードも上々。すると、5回にはT.エドマン(30)がレフトポールを直撃する13号の勝ち越しホームランで5対4。
6回には先頭で迎えた大谷の第4打席、カウント2-2から外角高めのストレートを逆らわずに逆方向へ叩くと、打球は軽々とスタンドへ。打球速度は172.8キロ、飛距離122.8m、角度は33度、今季11度目となる2試合連続弾で53号、直近5戦4発でリーグトップのシュワーバーについに追いついた。
7回、2死二塁で迎えた第5打席は申告敬遠で本拠地は大ブーイングとなった。ドジャースは2試合連続逆転勝ちで4連勝、地区優勝マジックを3とした。