■“ハートのペンダント”に込められた意味は・・・愛子さま21歳お誕生日映像公開

天皇皇后両陛下の長女・愛子さまが21歳の誕生日を迎えられた。
誕生日に際し、宮内庁は、新しくなった皇居内の厩舎で馬と戯れられる愛子さまの映像を公開した。愛子さまに顔をすり寄せる馬とのシーンもとても素敵なのだが、私は愛子さまの首元に輝くハートのペンダントにくぎ付けになってしまった。聞けばこのペンダントは、学習院女子中・高等科時代のご学友から以前贈られたものだという。以前贈られたものを、今年の誕生日映像で着用されたことに意味を感じる。というのも、愛子さまは学習院大学進学以降3年間、コロナ対策として、オンラインで授業を受けられていて通学されていない。会えなくても色あせない友情、そんなメッセージだろうか。
■コロナ禍でお出ましが極端に少ない愛子さま
コロナ禍ということもあり、この一年、愛子さまは、ほとんど御所から出ない生活を送られている。3月に行われた成年会見後、愛子さまを公の場で拝見したのは、実に半年も後。9月にイギリスに出発される両陛下を送られた、ほんのわずかな時間だった。

「キャンパスに通わないまま卒業されるのか?」「お友達にも会われたいのではないか?」「大学生活は勉強だけではないのではないか?」と思わずにはいられない。しかし、側近らは「本当に学問がお好きで。御所で静かに授業や課題に励まれることは苦にならないご様子だ」「元々こうした環境でお育ちになっているので、そこは我々の想像をこえている部分があるようだ・・・」と話すばかりだ。
広く美しい御所とはいえ、青春の一番楽しい時期を・・・と余計な心配をしてしまうが、実際にこの1年の愛子さまの公的な活動は、すべて大学での専攻に関するものだ。
■内親王二人で雅楽を鑑賞 “いとこ”どうし紅白衣装でお出まし

11月5日、愛子さまは宮内庁楽部による「雅楽」を鑑賞された。文学部日本語日本文学科に在籍されている愛子さま。大学で日本の伝統芸能についての授業を受けられたことから自ら希望し、演奏会の前には授業のノートや教材を見返して予習されていたという。
この久々のお出ましは、もう一人の内親王、いとこの佳子さまと一緒だった。
7歳年上の佳子さまとは小さいころから仲が良かったというが、二人だけで公的な場所に登場されることはこれまでになく、側近たちも「私たちも初めてです」と少しそわそわしていた。
二人が入ってくると、会場全体がどことなく緊張感に包まれた。愛子さまは光沢のある少しピンクがかった白いスーツ、佳子さまは深紅のスーツで、お互いを引き立てあう装いだった。

愛子さまは、手袋をぎゅっと握りしめ、最初は緊張された様子だったが、所作は堂々とされていた。席に着くと会場中央の舞台に一礼したあと、左右にいる我々報道陣にも会釈され着席された。
カメラによる冒頭撮影が始まると、佳子さまがリードして愛子さまに話しかけられ、愛子さまもようやく笑顔をみせ、ほっとされたようだった。
令和皇室を引っ張っていくであろう、若い内親王二人の息の合ったコンビネーションは、とても心強く思えた。