ＪＲＦＵ（日本ラグビーフットボール協会）は、９月２１日（現地時間９月２０日）に米・ソルトレイクシティで行われる「アサヒスーパードライ パシフィックネーションズカップ２０２５」の決勝・フィジー代表戦に臨む日本代表メンバー２３人を発表しました。

　準決勝のトンガ代表戦に快勝して３連勝で決勝進出を決めたエディーＪＡＰＡＮ。エディー・ジョーンズＨＣが「目的は優勝すること・今回の試合は勝ちに行きたいと思っている」と語ったフィジー代表戦。

　注目のメンバーには、指揮官が「今回のＰＮＣを通して、ジャパンの選手層の深さを感じている。試合やトレーニングの中で何人かけが人は出ているが、非常に強いチームを層の厚いスコッドから選ぶことができた。本当にいい準備、自信に見満ち溢れたチームつくりができている」と、自信を持って送り込む２３人が選出されました。

　ＦＷ陣では、トンガの大きなＦＷを相手に真っ向勝負で勝利に貢献した面々の中で、けがやコンディションの影響で離脱した木村星南選手とベン・ガンター選手に代わり、トンガ戦ではリザーブからの出場だった小林賢太選手とマキシ ファウルア選手が先発。リザーブには、祝原涼介選手と今大会のアメリカ代表戦で初キャップを獲得した奥井章仁選手がメンバー入りを果たしました。

　ＢＫ陣では、ゲームコントロールのカギを握るハーフ団に、トンガ戦と同じＳＨ藤原忍選手とＳＯ李承信選手のコンビを起用。トンガ戦で脚を痛めた石田吉平選手とサム・グリーン選手に代わって、アメリカ戦で代表デビューを果たした木田晴斗選手、エディーＨＣが「もともとスキルは兼ね備えていたが、ここにきてラグビーに対するアグレッシブさが備わってきた」と高く評価する中楠一期選手がそれぞれ先発メンバーに名を連ねました。そのほか、リザーブながら、国内での試合後は、アメリカ遠征途中から再度代表活動に合流した中野将伍選手もメンバー入りを果たしています。

　「ＰＮＣを通して若手のチームが成長している。リーダーの成長によって、しっかりとしたコミュニケーションが取れて、選手たちが自分達で考えていい判断を下せる。チームにとって革新的な変化が起きている」と語ったエディー・ジョーンズＨＣ。「フィジーの世界ランキング９位に対して、我々は１３位。攻守ともにプレッシャーをかけていきたい。ハイプレッシャーをかけ続けることで、勝機が見えてくる」と勝利への道筋を口にしました。

　その言葉に呼応するように、キャプテンを務めるワーナー・ディアンズ選手も「フィジーは（エリアに関係なく）フリーになれば、いろいろなアタックを仕掛けてくるチーム。なによりもディフェンスが大事になってくる。ディフェンスでどれだけ相手を止められるか。チームにとって苦しい時間も来ると思うが、それを乗り越えて自分たちのラグビーがどれだけできるかを凄く楽しみにしている」とチームの結束力への自信を口にしました。

　６年ぶりタイトル獲得へ。エディーＪＡＰＡＮの進化が問われるＰＮＣの決勝。フィジー代表戦は、９月２１日（現地時間９月２０日）キックオフです。


＜登録メンバー２３名＞◎＝キャプテン　
１　　小林賢太（東京サントリーサンゴリアス）　
２　　江良颯（クボタスピアーズ船橋・東京ベイ）
３　　竹内柊平（東京サントリーサンゴリアス）
４ 　ジャック・コーネルセン（埼玉パナソニックワイルドナイツ）
５　　ワーナー・ディアンズ（東芝ブレイブルーパス東京）◎
６　　マキシ ファウルア （クボタスピアーズ船橋・東京ベイ）
７　　下川甲嗣（東京サントリーサンゴリアス）
８　　ファカタヴァ アマト（リコーブラックラムズ東京）
９　　藤原忍（クボタスピアーズ船橋・東京ベイ）
１０　李承信（コベルコ神戸スティーラーズ）
１１　木田晴斗（クボタスピアーズ船橋・東京ベイ）
１２　チャーリー・ローレンス（三菱重工相模原ダイナボアーズ）
１３　ディラン・ライリー（埼玉パナソニックワイルドナイツ）
１４　長田智希（埼玉パナソニックワイルドナイツ）
１５　中楠一期（リコーブラックラムズ東京）
１６　佐藤健次（埼玉パナソニックワイルドナイツ）
１７　祝原涼介（横浜キヤノンイーグルス）
１８　為房慶次朗（クボタスピアーズ船橋・東京ベイ）
１９　ティエナン・コストリー（コベルコ神戸スティーラーズ）
２０　奥井章仁 （トヨタヴェルブリッツ）
２１　福田健太（東京サントリーサンゴリアス）
２２　廣瀬雄也 （クボタスピアーズ船橋・東京ベイ）
２３　中野将伍 （東京サントリーサンゴリアス）

＜試合日程＞
日本代表　対　フィジー代表
９月２１日（日）午前１０時３５分ＫＯ（現地時間９月２０日 午後７時３５分）
America First Field（アメリカ・ユタ州ソルトレイクシティ郊外）