歩行者や自転車を交通事故から守るため車に速度を物理的に抑える仕組み、いわゆる「ゾーン30プラス」が富山県内で初めて氷見市に整備されました。より人が優先される生活道路を目指す取り組みです。現場を取材しました。

氷見市宮田の住宅街で県内で初めて整備されたのが「ゾーン30プラス」です。

「ゾーン30プラス」は、時速30キロ規制に加えて道路に段差などを設けることで、ドライバーに意識的に速度を抑えさせる交通安全の仕組みです。

髙島未帆 記者
「こちらの交差点ではこのように道路が10センチほど盛り上がっています。通過する車は慎重にスピードを落として通過しています」

氷見警察署地域交通課長 竹本光司警部
「この高さ10センチというところがですね。ちょうど30キロ以上で走ると不快感を覚える走行になるということでこの勾配が決まっています」

この道路は通学路ですが、普段からスピードを出す車が多く、過去には児童が通学途中にはねられそうになり転んでケガをするなど住民からは安全性を懸念する声があがっていました。

こうした状況を改善するため市が警察と協議し今回、県内で初めて「ゾーン30プラス」を導入しました。

泉の杜自治会自治振興委員 義浦実会長
「明らかに交差点手前では、スピード落していますし、住民の方もここから出るとき一旦停止するようになりました。一定の効果はあるなと」

県警によりますと、県内では黒部市田家新でもゾーン30プラスの導入が検討されているということです。