JR西日本は、「一日の輸送密度が2000人未満のローカル線区間」について、直近3年分の平均の経営状況を発表しました。厳しい現状が浮き彫りとなっています。


JR西日本が公表した、輸送密度2000人未満の17路線30線区のうち、岡山県内を走る区間は芸備線と姫新線、因美線の5つが含まれています。


線区の営業係数=「その区間で100円の収入を得るために掛かる費用」で見ると、最も厳しい状況なのは、芸備線の備中神代ー東城間で3858円となっています。


このほか、姫新線の中国勝山ー新見間では2435円。因美線の東津山ー智頭間では2392円などとなっています。


JR西日本中国統括本部では、「今回、示している線区では、『大量輸送』という鉄道の特性が十分に発揮できていない。今よりも利用しやすい最適な地域交通体系を、地域の皆さまとともに創りあげていく必要がある」とコメントしています。


一方、岡山県の担当課は「ローカル鉄道は、県民にとって重要な移動手段。岡山県として、今後も市町村と連携し利用促進の取り組みを進めたうえ、他県とともに国やJRに対して要望を行っていきたい」としています。