インフルや風邪 抗生物質は原則NGに
インフルエンザが流行期に入るなか、薬の処方に変化が起きています。
診療報酬の審査を行う厚労省の外郭団体「社会保険診療報酬支払基金」が8月末、医療機関に対して、ある通知を出しました。

それは、小児インフルエンザや風邪などの病気に、抗菌薬や抗生物質を処方した場合、保険請求を原則認めないというものです。
患者が支払う医療費の自己負担額はこれまでと変わりませんが、医療機関側が保険請求ができなくなるため、「念のために抗生物質を出す」といったケースが見直されることになります。

やない小児科クリニック 梁井信司 院長
「インフルエンザはウイルスで起こる病気だしほとんどの風邪もウイルスで起こる。ウイルスの疾患には抗生物質は実際効き目がないので飲む必要がない。中には『熱があるので心配だから抗生物質を出してください』とか必要のない病気に対して抗菌剤を出すことがあったが『念のために出す』はやめようということ(患者には)特別な負担はなく、無駄な薬が減れば薬代を払わなくていい分は負担が減るし良い面もあると思う」