中国で、スパイ活動の罪でアステラス製薬の社員が実刑判決を受けた事件をめぐり、中国政府が日本企業に“異例の説明”を行いました。

中国の裁判所は7月、スパイ活動を行ったとして、アステラス製薬の60代の男性社員に対し、懲役3年6か月の実刑判決を言い渡しました。ただ、裁判所はどのような行為が罪に問われたのか明らかにしておらず、中国で活動する日本企業からは不安の声があがっていました。

そうしたなか、中国政府が日本企業の幹部に対して「男性が日本の情報機関の依頼を受けて中国で調査活動を行い、報酬を得ていた」と判決内容について説明していたことがわかりました。

中国側がスパイ活動に認定した事案の判決内容を明らかにするのは異例です。