県内中小企業の脱炭素化を後押ししようと、経営者を対象にしたセミナーが愛媛県松山市で開かれました。

愛媛県が開いたセミナーには、県内の企業経営者らおよそ40人が参加し、まず、環境コンサルティングの経験を持つ電通総研の江口正芳さんが講演を行いました。

江口さんは日本が2050年に温室効果ガスの排出を実質ゼロにする目標を掲げていると説明したうえで、脱炭素に取り組むことで企業の価値を高められると強調しました。

また、事例紹介もあり、愛媛県内のメーカーが開発した歯ブラシは、コメを原料とした合成樹脂を使うことで、プラスチックを従来より51%削減したということです。

(セミナー参加者)
「自分の会社だけでなく、最終的に地球全体の話になるので、少しでもうちの会社が役に立てればいいなという思いでやりたい」

愛媛県によりますと、県内のCO2排出量の6割が工場など産業部門が占めているということで、企業と連携しながら脱炭素化を進めたい考えです。