下請け業者を倉庫代わりに。自転車部品大手「シマノ」に公正取引委員会が勧告です。
 
 公正取引員会によりますと、堺市に本社をおく自転車部品大手「シマノ」はおととし12月以降、下請け業者121社に対し、部品の発注を長期間行わないにもかかわらず、貸与した油圧プレス機など4300点あまりを無償で保管させたということです。

 なかには30年ほど前から置かれたままの工具もあったほか、定期的に点検もさせていたといいます。

 公正取引委員会は「下請けを倉庫代わりにしていた」と判断し、下請法違反でシマノに対して業者が保管などにかかった費用を支払うことなどを勧告しました。

 シマノによりますと、順次支払いを進めていて、約80社に対し6700万円ほどを支払ったということです。

 MBSの取材に「シマノ」は「昔からの慣習で適切に管理できていなかった」などとコメントしています。