田久保真紀市長が市議会を解散してから1週間が経った伊東市では、市議選に向けた動きが活発化しています。「市長派」とされる候補予定者の動きが注目されますが、田久保市長は沈黙を貫いています。
<伊東地域労働組合総連合 松本元延副議長>
「市長による大義なき、市議会解散に断固抗議します」
9月17日、抗議声明を出したのは、市の職員組合などで構成する伊東地域労働組合です。田久保市長が説明責任を放棄しているとして、抗議文を掲載した「会報」を組合員などに配布することを決めました。
<松本副議長>
「市長がやはり説明責任を果たしていただければ解決する問題ではないかと思います。市民をなめないでほしいということです」
田久保市長が市議会を解散してから1週間。20の議席を争う選挙戦で焦点となるのが、田久保市長が「市長派」の候補者を擁立できるかです。

議会の「3分の1」にあたる7人が市長派になることで、再び「不信任案」が出されても、可決を阻止することができます。
田久保市長は最低でも7人の候補者の擁立を目指すとみられていて、現段階で5人前後が立候補を検討しているとみられます。
そのうちの一人はSBSの取材に「選挙管理委員会などに話を聞きながら準備を進めている」と話しています。
自身の支持派を擁立する可能性について、田久保市長は無言を貫いています。
立候補予定者説明会は9月22日に開かれる予定で、「市長派」擁立の動きがどこまで進むのか注目されます。