各地で猛暑日となるなど厳しい残暑となった「敬老の日」。ある調査では、高齢者は熱中症対策への意識は高いのに「十分に水を飲んでいない」という結果に。高齢者を守るためにできることとは?
孫
「いつも東京に遊びに来てくれてありがとう」
祖父
「楽しいです、年に3回ぐらい来たい」
きょうは「敬老の日」。東京・巣鴨では、孫など家族と過ごす高齢者の姿が多くみられました。
ただ、東京都心では30.5℃を観測し、今年82日目の「真夏日」に。厳しい残暑が続くなか、高齢者へ熱中症対策を聞いてみると…
60代女性
「こういうの(首掛け扇風機)やったりとか、冷たいやつを首にまいたりとか、帽子かぶったりとか、いろいろしてます」
80代男性と50代女性(親子)
「クーラーの中で過ごしていることが多い。散歩に行ったりしていても水飲みながら」
様々な対策をとっているといいます。
大正製薬による高齢者の熱中症に関する調査データ。「夏場に水分を積極的にとるように意識している」との設問に、高齢者の9割近くが「あてはまる」などと回答。熱中症対策への意識が高いということがわかります。ところが…
調査に携わった 大正製薬 梶田寛文さん
「水分補給の量が不足している」
心配される高齢者の熱中症。環境省などは水分補給について、目安を1日当たり1.2リットルとしていますが、調査によると、「必要な水分は十分にとれていると思う」との設問に「あてはまる」などと回答した高齢者のうち、40.7%がこの目安の水分を摂取できていないことが明らかに。
つまり、高齢者は対策への意識が高いにもかかわらず、「水分をとれていない」というのです。その理由とは…
訪問看護師
「水分は」
訪問看護のサービスを受ける 篠原繁造さん(98)
「まあ、てきとうに」
訪問看護の現場です。高齢者が喉の渇きを自分から積極的に伝えることは少ないといいます。
訪問看護師
「喉の渇きも感じにくいので、お水が飲みにくくなる。お年とともにセンサーが鈍ってしまう」
加齢とともに体温を調節する機能が低下するため暑さを感じにくくなり、それによって喉の渇きにも気づきにくいということです。
孫(30代)
「おじいちゃん飲みな」
訪問看護師
「人が来て飲みなさい、飲みなさいってみんな言うんです。そうすると、パフォーマンスのように飲んでくれる」
9月半ばになっても続く猛暑。高齢者には周りから積極的に水分補給を促すことが重要です。
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