■MLB ジャイアンツ5×ー1ドジャース(日本時間13日、オラクル・パーク)

ドジャース・大谷翔平(31)が敵地でのジャイアンツ戦に“1番・DH”で出場し、2打数無安打3四球。大谷は連続安打は5で止まったが、17試合連続出塁をマークした。先発の山本は7回1失点、1回2死以降は打者20人をパーフェクトに抑えたが勝敗は付かなかった。チームは延長10回、サヨナラ負けで連勝は4で止まった。


優勝マジック13が点灯したドジャース、この日から同地区3位のジャイアンツと敵地で対戦。先発はサイヤング賞3回、最多勝4回など数々のタイトルを手にし、通算265勝の“レジェンド”J.バーランダー(42)、通算成績は23打数5安打で打率は.217、2本の本塁打を放っている。

1回の第1打席、1球目、外角高め92マイル(148キロ)のストレートを強振して空振り、その後は緩いカーブと緩急を付けられてカウント0-2に追い込まれた。そして4球目、外角低めに落ちるチェンジアップを当てるだけの打撃となりセカンドゴロ。

3回、2死走者なしで迎えた第2打席、速いボールで攻められて、カウント0-2と追い込まれたが、ここからしっかりボールを見極めて四球、大谷は17試合連続出塁をマークした。

5回も2死走者なしでの第3打席、ここまで速いボールで攻めてきたバーランダーだったが、2球連続カーブで大谷は2ストライクと追い込まれた。3球目は外角低めにスライダー、ベテランの巧みな投球術に大谷はバットに当てるのがやっとの状態でセンターフライに倒れた。

先発の山本は1回に1点を失ったが、それ以降はパーフェクトピッチング、ストレートの切れ、カーブの使い方とジャイアンツ打線に的を絞らせずに6回までわずか1安打で1失点に抑えた。

0対1とリードされた7回、先頭の6番・M.コンフォート(32)がここまで2安打に抑えられていたバーランダーからセンターへ11号同点ソロ、打撃に悩んでいたベテランが山本を援護した。

7回、山本は2死から5番・チャップマンをカーブで空振り三振を奪い、最多タイの10奪三振、3試合連続2桁奪三振となった。山本は7回で降板、91球を投げて被安打1、奪三振10、四死球1、失点1(自責点1)、メジャー通算265勝“レジェンド”のバーランダーと投げ合い、1回2死から打者20人をパーフェクトに抑える好投を見せた。

山本の後を受けたJ.ドライヤー(26)は8回、1死から2者連続三振を奪うなど3者凡退、ジャイアンツ打線は1回2死から1人の走者も出すことができない。しかし、9回、先頭打者の何でもないゴロをショートのベッツが1塁へ悪送球、先頭打者の出塁を許してしまった。

そこから1死満塁のピンチを迎えて、ドジャースは3人目、B.トライネン(37)が4番・フローレスが浅いセンターフライ、これで3塁走者がタッチアップでホームに向かったが、センターのパヘスが好返球、ホームタッチアウトで延長に突入した。

延長10回、無死二塁のタイブレークに入り、先頭で迎えた大谷は2打席連続となる申告敬遠、無死一、二塁で2番・ベッツはライトフライ、今度はジャイアンツのライト・G.マクレイ(24)がタッチアップした2塁走者のローンベットを3塁でアウトにする好返球。両チーム好守備でピンチを救った。

ドジャースはその裏、トライネンが続投、1死三塁となったところでドジャースベンチが動き、T.スコット(31)をマウンドへ、厳しい状況でのマウンドとなったが、6番・イ ジョンフ(27)を空振り三振に奪ったが、判定はワンバウンドしたとファウル、ドジャースベンチはチャレンジを1度失敗していたために使えなかった。イ ジョンフは四球で歩き、ドジャースは満塁策をとった。8番・ベイリーと勝負したが、ストレートを完璧に捉えられて、サヨナラ満塁ホームラン、ドジャースにとっては残り6試合残っているジャイアンツ戦で厳しい負け方となった。