岡山県高梁市の高校に生徒が運営する会社が設立されました。学校での学びをビジネスに生かし、地域との連携につなげるのが目的です。

緊張した表情の生徒たち。この日(12日)訪れたのは岡山地方法務局です。学校に設立する会社の登記を行います。

「お願いします」
「はい、内容を確認します」

高梁城南高校に設立された「JONANホールディングス」は、地域住民や卒業生が出資し生徒が運営する会社で、ものづくり系の専門高校では日本初の取り組みです。学校での学びをビジネスに活用し、人口減少や産業振興など地域の課題解決につなげようというもので、生徒たちが企画した商品やサービスで収益化をめざします。

(高梁城南高校1年 藤原永那さん)
「まだ会社を立ち上げたという実感は無いのですけど、これからいろんなことができるというワクワクを感じています」

高校には電気科・デザイン科・環境科学科があり、専門的な知識や技術を学んでいます。

会社のメンバーは有志で集まった25人。それぞれの専門知識を生かして看板の制作やプログラミング教室などを行います。

この日は、ロゴマークを決めるための打合せ。参加した高梁商工会議所の専務理事も期待を口にします。

(高梁商工会議所 遠藤正博専務理事)
「高校がJONANホールディングスという新しい会社を設立したことは非常にインパクトがあると思いますし、地域活性化につながっていくことを願っています」