天皇皇后両陛下と長女・愛子さまがきょう、戦後80年にあたって長崎県を訪問し、平和公園の慰霊碑に花を手向けられました。愛子さまにとっては初めての訪問です。

両陛下と水色のセットアップ姿の愛子さまは、正午ごろ、特別機で長崎空港に到着し、出迎えた県知事らと挨拶を交わされました。

その後、ご一家は長崎市の平和公園を訪問。80年前、原爆が投下された場所に慰霊碑が建てられていて、トルコギキョウなどの白い花を手向け、深々と拝礼されました。

長崎県では1945年8月9日、アメリカ軍により原爆が投下され、その年のうちにおよそ7万4000人もの命が失われています。

両陛下がそろって平和公園で供花されるのは29年ぶりで、愛子さまにとっては今回が初めてです。

「戦後80年」にあたる今年、両陛下は、4月に小笠原諸島にある硫黄島を、6月には沖縄県と広島県を訪問し、各地で戦没者を慰霊されています。

今年、両陛下が戦没者を慰霊される地方訪問、いわゆる「慰霊の旅」は発表されている中では、今回の長崎県が最後になります。

ご一家は現在、当時の惨状を伝える原爆資料館を視察していて、このあと被爆者や若い世代の語り部と懇談されます。