気象庁が12日に発表した最新の「短期予報解説資料」によりますと、12日は、トラフ(雲の広がりやすい『気圧の谷』)に対応して、前線上の黄海付近に低気圧が発生。前線は日本海にのびる見込みです。
翌13日(土)は、トラフに対応して前線上の日本海に別の低気圧が発生。東北東へ進み、前線が北日本を北上すると予想されています。その後の14日(日)は、この低気圧が北海道付近を通って千島近海へ進み、前線が北日本を南下。東~西日本の日本海側にのびる見込みです。
これらの低気圧や前線に向かう暖かく湿った空気と、小笠原近海の高気圧の縁を回る暖かく湿った空気の影響で、大気の状態は非常に不安定となり、雷を伴い激しい雨が降り、「大雨」となる所があるということです。
このため気象庁は、南西諸島と西~東日本では14日にかけて、北日本では13~14日は、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒し、落雷や突風、降ひょう、局地的には竜巻などの激しい突風に注意を。また、前線や低気圧周辺では、強い風が吹き、波が高くなる所がある見込みであることから、西~北日本では13~14日は、強風や高波に注意するよう呼び掛けています。
「5日先までの雨と風の予想シミュレーション」を見てみると、13日に日本を覆うような“巨大な雨雲”が日本列島の日本海側にぴったりと沿うように覆い、15日にかけてゆっくりと消えていく様子がみてとれます。
気象情報は日々変わっていくため、今後も最新の情報、天気予報には留意する必要があります。
※【5日先までの雨と風の予想シミュレーション】は、関連リンクからご覧いただけます。