おととし、宇都宮市で時速160キロの車に追突され男性が死亡した事故で、車を運転していた男が保釈中にバイクの無免許運転で追起訴されたことを受け、遺族がきょう、宇都宮地検を訪れ、担当の検察官に事実関係を確認しました。

きょう午後、宇都宮地検を訪れた佐々木多恵子さん。おととし2月、宇都宮市の国道をバイクで走っていた夫の一匡さん(当時63)が時速160キロで走る乗用車に追突され死亡しました。

車を運転していた石田颯汰被告(22)は当初、過失運転致死の罪で起訴されましたが、去年10月、危険運転致死の罪に訴因変更されました。

石田被告はその後、保釈中に無免許でバイクを運転した罪で今年7月、追起訴されました。

これを受け、妻の多恵子さんがきょう、宇都宮地検を訪れ、石田被告が無免許運転に至った経緯や保釈された理由などを担当の検察官に確認しました。

事故で夫を亡くした 佐々木多恵子さん
「交通事故を起こしたうえで、さらに無免許運転をするというのは、ものすごく納得いかない。(保釈について)私としてはちょっと納得のいかないこと。理由をきちんと私に分かるように、納得できるように説明してもらいました」

今後、危険運転致死の罪で裁判員裁判が行われる予定ですが、始まる見通しは立っていません。