奈良の伝統行事「若草山の山焼き」で、来年から無料観覧エリアが有料化されます。

 「山焼き」は、奈良公園内の若草山で毎年1月に行われる行事です。江戸時代、山頂にある古墳の霊を鎮めるために始まったとされていて、3月下旬の山開きを前に枯草などを焼き払って火災を防ぐ目的もあります。

 実行委員会は11日、市内2か所に設けていた山焼きの無料観覧エリアを来年から有料化すると発表しました。実行委員会によりますと、これまで無料の観覧エリアでは混雑が課題となっていて、有料化することによって観覧エリアに入る人数を制限し、安全対策に繋げたい狙いです。

 観覧料はひとり2000円(税込み)で、当日券は販売せず、前売り券のみとなる予定で、前売り券の売り上げは警備を強化するための費用などに充てられるということです。