クマの動きが活発になる秋を前に、環境省などは被害対策の会議を開き、今年4月から先月末までに69人の被害が出ていると明らかにしました。クマによる被害者数は、過去最悪の年とほぼ同じペースで増加しています。

クマによる被害が相次ぐ中、冬眠に備えてエサを探すクマが増える秋を前に、きょう、環境省などが対策会議を開き、被害状況などを報告しました。

環境省によりますと、今年4月から先月末までにクマの被害に遭った人の数は全国で69人に上っていて、最も被害者数の多かった2023年度と同じペースだということです。

会議に出席した専門家は「被害が最も多かった年は、人に慣れたクマが増えたことと、ドングリが凶作に陥ったことが特徴だったが、今年も同じ状況になっている」などと分析しました。

クマの被害対策をめぐっては、市町村がハンターに委託して、市街地で猟銃を使うことができる改正法が今月から施行されています。