長野県中野市で2023年に起きた4人殺害立てこもり事件の裁判員裁判は、被告人質問が行われ、10日の法廷で黙秘を続けた青木政憲被告は、11日も80問以上に及んだすべての質問について黙秘しました。

中野市の農業・青木政憲被告は、2023年5月、自宅の近くで散歩をしていた女性2人をナイフで殺害し、駆け付けた男性警察官2人を猟銃で撃つなどして殺害した罪などに問われています。
11日の裁判では、10日に続いて被告人質問が行われました。
青木被告は検察官から質問されます。
検察官:「事件について話すつもりはありますか?」
青木被告:「黙秘します」
検察官:「犯人はあなたですね?」
青木被告:「黙秘します」
黙秘を続ける青木被告。
開廷からおよそ15分、40問ほどの質問が出された時でした。
弁護人:「異議あり、これ以上の質問は黙秘権を侵害するものです」
弁護側の異議に、検察側は被告人への弁解の余地を与えているものであるなどと説明します。

異議は棄却され、その後も犯行に関する質問が続けられましたが、被告は80以上に及んだすべての質問に黙秘し、法廷の場で事件について語ることはありませんでした。