13日に開幕する東京世界陸上まであと2日と迫る中、日本代表の田中希実(26、New Balance)、三浦龍司(23、SUBARU)、廣中璃梨佳(24、JP日本郵政グループ)が会見に出席し、いよいよ迫った本番に向け意気込みを語った。

前回ブダペスト大会で6位入賞の三浦は、世界陸上は3度目の出場。男子3000m障害は初日に予選が行われ「これまでも(大会の)初日が多かったですし、そういったところは経験はできてるのでいいのかなと。予選がやはり一番の難所というか、肝になると思うので」と決勝進出を確実に遂げていきたいと意気込んだ。

7月12日のダイヤモンドリーグ・モナコでは、自身の持つ日本記録を6秒以上更新する8分03秒43の日本新をマーク。パリ五輪金のタイムよりも約3秒早い“特大”の日本新で衝撃を与えた。「今年はタイムを出しているので、よりこれまで以上にトップ争いをしていけるんじゃないかな」と悲願のメダル獲得を目指して本番に挑む。

田中は19年のドーハ大会から4大会連続出場。1500mと5000mに出場し「1500mから始まるので、少し1500mは苦手意識といいますか今年はすごく怖いなっていう気持ちの方が大きい」と話した田中は「2種目で決勝に残りたいっていう具体的な目標はあるんですけど、今はとにかく全力で臨むということを大事にしたい」と意気込んだ。

5000mと10000mに出場する廣中は、前回のブダペスト大会では10000mで7位入賞。「昨年膝を怪我してそれが良くなってからは故障なく継続してしっかり練習できている」と順調に準備ができていると自信をのぞかせた。

また改めて東京で開催される世界陸上に向けて「やはりあの国立で、東京オリンピックでは感じられなかった歓声を受けながら走れるっていうのも楽しみでありますし、自分たちも“ジャパン”っていうのをアピールできるようなそういう試合にしたいなと思います」と自国開催の大舞台を楽しみつつ、好記録を狙うと意気込んだ。

※写真は左から三浦選手、田中選手、廣中選手