世界のトップアスリートが集結する“東京2025世界陸上”が13日に開幕する。1991年以来34年ぶりの東京開催が迫る中、“人類最速の男”ウサイン・ボルト氏が11日に都内で行われたイベント、PUMA「THE FUTURE OF FAST」に登場。大会に出場する選手たちにメッセージを送った。
2009年の世界陸上ベルリンで、100mで9秒58、200mで19秒19をマークし現在も破られていない世界記録を叩き出したボルト氏。東京世界陸上では2大会連続3冠(100m、200m、4×100mリレー)を狙うN.ライルズ(28、アメリカ)らが記録更新に挑むが「全く心配してないです。いつか新しい世界記録が出てくるかなとは思いますが、今はまだ特に心配してない」と自信を覗かせる。
熱戦の舞台、国立競技場には「今回初めて足を運んで、競技を見てそこでエネルギーバイブスを感じられることを楽しみにしています」と期待を寄せた。さらにボルト氏はスタンドでの観戦を楽しみにしているという。「ジャマイカの仲間が戦うところを見る方が緊張したりします。一緒にやってきた人たちが戦うところを見ると、私自身も緊張します」と思いを打ち明けた。同じジャマイカの選手へは「非常に良いコンディションでこのシーズンを戦っています。彼らがどのような戦いをするのか見るのを楽しみにしています」とエールを送った。
イベントには東京世界陸上に出場する男子棒高跳世界記録(6m29)保持者のA.デュプランティス(25、スウェーデン)も登壇。自身14回目の記録更新を狙うディプランティスは東京での開催に「前回(東京五輪)はコロナで楽しみきれなかったんで、今回は本当にもっとリアルな経験を。人と触れ合うことによってコミュニティを感じたいと思っています。素晴らしいスタジアムだということは聞いていますので、それだけではなくて街も探索してみたいと思います」と話した。
パリ五輪の女子100mで金メダルを獲得したJ.アルフレッド(24、セントルシア)は「オリンピックで金メダルを取って1年で自信をつけることもできました。自分ができることがもうわかってきました。それを出し切りたいと思います」。男子マラソンのA.ペトロス(30、ドイツ)は「ここまでやってきたことを信じてあとは天任せてやりきることだと思っています」と意気込んだ。