中国の8月の消費者物価指数は去年の同じ月と比べて0.4%下落し、3か月ぶりにマイナスとなりました。

中国国家統計局の発表によりますと、8月の消費者物価指数は去年の同じ月と比べてマイナス0.4%となりました。

品目別に見ると、食品では消費量の多い豚肉が去年の同じ月と比べてマイナス16.1%となり、卵類はマイナス12.4%でした。

供給の過剰が懸念されている自動車などの乗り物は去年の同じ月と比べてマイナス1.9%となったほか、ガソリンなどの燃料価格も7.1%値下がりしました。

また、8月の工業品卸売物価指数は去年の同じ月と比べてマイナス2.9%となり、2年11か月連続のマイナスとなりました。

中国ではアメリカとの貿易戦争が再燃するおそれから景気の先行きに不透明感が漂っているほか、長引く不動産不況の影響で依然として人々の節約志向は強く、デフレへの懸念がくすぶり続けています。