「一面が川だった」

記者「西区横手です。当時この辺りは井芹川の水が堤防を越え、腰の高さまで冠水していたということです」

自宅の前で井芹川が溢れたと話す男性の家には、当時の跡が残っていました。

川沿いの住民「一面が川だった。ガードレールが見えなかった。 今まで何十年もいるけど初めて」

同じような被害は、上流の地区でも確認されています。

住民「この辺まで水が来た、まさかこういう目に遭うとは思いもしなかった」

さらに、冠水や浸水は川の近くだけにとどまらず、井芹川から200m以上離れたコンビニエンスストアやレンタカー店などにまで広がっていました。

記者「中央区段山本町の冠水は、約1キロ離れた上熊本駅の手前まで続いていたということです。そして同時に、こちらの県道でも冠水が確認されていました」

RKK熊本放送の取材では、井芹川は一部で川の水が堤防や護岸を越え、両岸の広い範囲で被害が出たことが分かりました。

広範囲に及ぶ冠水は、「川の氾濫」だけが原因だったのでしょうか。

川の近くに住む複数の人の話から、別の可能性が見えてきました。