九州北部地方では、１０日夕方にかけて土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。

気象庁によりますと、対馬海峡付近にある前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、九州北部地方では大気の状態が非常に不安定となっています。前線は１１日にかけて九州北部地方をゆっくり南下する見込みです。
　このため、九州北部地方では、１０日夕方にかけて局地的に雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨となるおそれがあります。これまでの大雨の影響により、土砂災害や洪水災害、浸水害の危険度が高まっている所があります。
　また、１１日夜遅くにかけて局地的に積乱雲が発達し、落雷や竜巻などの激しい突風が発生するおそれがあります。


［雨の実況］
９日１２時から１０日１０時までの降水量（アメダスによる速報値）
　　山口県
　　　　岩国市川西　５６．５ミリ
　　福岡県
　　　　大牟田　６９．０ミリ
　　佐賀県
　　　　嬉野　　１３３．５ミリ
　　　　伊万里　　９５．５ミリ
　　熊本県
　　　　宇城市三角　１７１．５ミリ
　　　　天草市本渡　１５２．０ミリ
　　長崎県
　　　　南島原市口之津　２６５．０ミリ
　　　　雲仙岳　　　　　２１３．５ミリ

［雨の予想］
１０日に予想される１時間降水量は多い所で、
　　山口県　６０ミリ
　　福岡県　４０ミリ
　　佐賀県　４０ミリ
　　長崎県　４０ミリ
　　熊本県　７０ミリ
１０日１２時から１１日１２時までに予想される２４時間降水量は多い所で、
　　山口県　　８０ミリ
　　福岡県　　８０ミリ
　　佐賀県　　６０ミリ
　　長崎県　　６０ミリ
　　熊本県　１００ミリ

［防災事項］
　土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。また、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。
　発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。