中国地方では10日夕方にかけて土砂災害、浸水害、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。島根県と鳥取県では、10日昼過ぎにかけて線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります。また、中国地方では10日夜遅くにかけて竜巻などの激しい突風、落雷に注意してください。
気象庁によりますと、前線が中国地方に停滞しています。前線は10日は中国地方に停滞し、前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込む見込みです。このため、中国地方では引き続き10日夜遅くにかけて大気の状態が非常に不安定となり、局地的に雷雲が発達するでしょう。

[雨の実況]
降り始め(9日05時)から10日10時までの降水量(アメダスによる速報値)
島根県
隠岐空港 56.5ミリ
海士 56.5ミリ
広島県
大竹 93.5ミリ
広島市安佐北区三入 63.0ミリ
広島市中区 54.5ミリ
9日00時から10日10時までの最大1時間降水量(アメダスによる速報値)
広島県
大竹 79.0ミリ (10日07時06分)
広島県大竹では、1時間降水量の日最大値が観測史上1位となっています。
[雨の予想]
10日夕方にかけて、局地的に雷を伴った激しい雨や非常に激しい雨が降るでしょう。
10日に予想される1時間降水量は多い所で、
山陽 40ミリ
山陰 50ミリ
10日12時から11日12時までに予想される24時間降水量は多い所で、
山陽 80ミリ
山陰 120ミリ
線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに降水量が増えるおそれがあります。
線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性のある地域と期間は、
島根県と鳥取県 10日昼過ぎにかけて
です。
[防災事項]
土砂災害、浸水害、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。
竜巻などの激しい突風、落雷に注意してください。
発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。