山梨県北杜市に工場を置く企業が県などが手掛けるP2Gシステムによる水素の活用を始めました。
県は水素を初めて販売し今後も販路拡大を目指すとしています。
県などが手掛けるP2Gシステムは、太陽光発電の電力で水を電気分解して水素を製造しエネルギーとして活用する技術で、二酸化炭素を排出しないクリーンエネルギーとして注目されています。

今回、北杜市に工場を置くバルブの製造メーカー「キッツ」がこの水素を使用することで合意し、4月14日締結式が行われました。
キッツ河野誠社長:
脱炭素社会に向けて水素分野はこれから大きく拡大していくと考えている。持続可能な社会づくりに貢献していきたい。

キッツは山梨県から年間7200㎥の水素の供給を受け、フォークリフトや社有車の燃料として利用します。
県はこれまで水素を企業などに無償で供給し実証実験を行ってきましたが、販売は初めてです。
なお県は今後も企業への供給を計画していて、P2Gシステムによる水素エネルギーの販路拡大を進めることにしています。