縫製を手掛けた男性は、あと1年ほどで刑期を終える…

縫製を手掛けた男性は、あと1年ほどで刑期を終え社会に戻ります。

(受刑者30代)
「今はもう不安しかないですね、やっぱり。6年以上経つので。(物価高で)お金の価値がちょっと変わってきているので、出所してからどんだけお金がかかるのかっていうのも不安ですし。お金がなかったら犯罪に走ってしまう人もいると思うので、自分がそうならないように、ちゃんとせなあかんなという不安がありますね」

平野副学長によりますと、刑法犯の認知件数はピーク時と比べて減少していますが、再犯者率は約5割、刑務所への再入所率が約6割と高止まりしていて、限られた一定の人が何度も刑務所に入る傾向が続いているということです。取材に応じた30代の受刑者は、「僕がいる工場を選んでもらってよかったなという気持ち。自分が作ったものを手に取って喜んでもらいたい」とも話していました。