大船渡市で発生した大規模山林火災の仮設住宅が設置されている敷地に被災者が利用する談話室が完成し、きょう引き渡しが行われました。費用は音楽フェスで販売された復興支援Tシャツの売り上げなどが活用されました。

談話室は大船渡市三陸町綾里の綾里仮設住宅の敷地内に整備されました。
プレハブ平屋建ての20畳で簡易式のトイレが2つと、室内にはエアコンやテーブル、イスなどの備品が用意されています。

9日は、市や仮設住宅の住民代表ら関係者およそ20人が集まり、カギの引き渡しが行われました。
建物などのレンタル費用は、2025年5月に盛岡市で行われた音楽イベントで販売された復興支援Tシャツの売り上げが中心です。


9日はTシャツの制作や販売に関わったロックバンド「マンウィズアミッション」のトーキョータナカさんら東北各地の音楽関係者も参加しました。

(談話室を寄贈 古川健一郎さん)
「少しでもみなさんの憩いの場になればと思っております」

(仮設住宅の住民は)
「仮設の中のいろいろな悩みとか希望を聞きながら、あとは楽しく過ごす場所にしたい」

談話室は赤崎町の蛸ノ浦仮設住宅にも整備されていて、被災者たちの交流の場としての役割が期待されています。