9月5日、静岡県の牧之原市から吉田町にかけて発生した竜巻の強さについて、気象庁は風速約75m/sと推定されると9月8日に発表しました。国内の統計史上、最大級の強さです。

5日午後0時50分頃、牧之原市の静波から吉田町の大幡にかけて発生した竜巻について、気象庁は現地調査などの結果、風速約75m/sと推定されると発表しました。

強さを6段階で示す改良藤田スケールで、上から3番目にあたる「JEF3」に該当すると発表しました。

改良藤田スケールの運用が始まった2016年4月以降、「JEF3」と認められたのは2例目で、今回発生した竜巻は国内最大級の規模でした。

被災した住民などによりますと、今回は複数の竜巻が発生していた可能性があり、気象庁は今後、さらなる分析を進めたいとしています。

また気象庁は、5日午後0時半頃に静岡県掛川市の浜野から大坂にかけて発生した突風について、「竜巻の可能性が高い」と発表しました。

風速は約55m/sと推定していて、現場では車が横転するなどの被害がありました。