8月9日から11日にかけて九州北部を襲った記録的な大雨。福岡県では2人が亡くなり、家屋被害は519件、道路被害は223件など甚大な被害が出ました。

県内で特に大きな被害が出たのが福津市です。被災した人たちは復旧に向け歩を進めていますが様々な葛藤を抱えていました。

店内は空っぽ・・・乾燥させるのが日課

RKB 土橋奏太記者
「被害があった電器店です。大雨からおよそ1か月が経とうとしていますが、壁や床が剥がされ空っぽの状態となっています」

8月11日 被害の様子(視聴者提供)

福岡県福津市にある電器店です。8月11日の大雨で車が半分つかるほど道路が冠水しました。

8月11日 被害の様子(視聴者提供)

店内の商品もすべて水につかり、売れるものは何ひとつ残っていませんでした。商品、そして動かなくなった営業車3台など被害はあわせて2000万円に上ります。

9月5日に訪ねてみると、壁や床が剥がされた店内で大型の扇風機が回っていました。

安永電気 安永涼社長
「ある程度乾いていないと、カビがまた下から出てくるので、約10日ほど扇風機を回して。それが朝一番の最初の日課です。ちょうど8年ほど前にこの店を広げようということでやり替えたばかりだったんですけど、こういう災害でまさかまたこういうゼロに戻るような場所になるとは思わなかった」