■MLB パドレス4×ー3レッズ(日本時間9日、ペトコ・パーク)

パドレスのダルビッシュ有(39)が本拠地でのレッズ戦に先発、5回2/3、91球を投げて、被安打6(2本塁打)、奪三振7、四死球0、失点3(自責点3)。先頭打者アーチを浴びるなど、2本の本塁打で失点するなど厳しいマウンドとなった。それでも今季最多の91球を投げてゲームを作った。チームは延長10回にサヨナラ勝ちを収め、連勝を3に伸ばした。

5連敗後に2連勝とようやく流れをつかみ、首位ドジャースとは1ゲーム差の2位、パドレスはダルビッシュが先発、相手はナ・リーグ中地区3位のレッズ、ワイルドカード争いで3位メッツと4ゲーム差の4位。お互い負けられないゲームが続くチームの対戦となった。

立ち上がりの1回、1番・T.J.フリードル(30)に7球粘られると、8球目のカーブを捉えられてライトスタンドへ12号の先頭打者アーチ、打たれたダルビッシュはすぐにキャッチャーのF.ファーミン(30)を呼び、ピッチコムの不調を訴えた。不安の中で投げた1球を打たれて、ダルビッシュの口調も強く、これにサードのM.マチャド(33)もダルビッシュに近寄り声をかけていた。

2回、ダルビッシュはシンカーを多く使い始めて、追い込むとカーブで打ち取る緩急を使ったピッチング、冷静さを取り戻して3者凡退に抑えた。3回に2死三塁のピンチを招くと、3番・E.デラクルーズ(23)をカウント0-2と追い込みながらスプリットが落ち切らずに、センター前へタイムリー、0対2と追加点を奪われた。

ダルビッシュを援護したいパドレス打線はレッズ先発のN.ロドーロ(27)の前に3回までノーヒットに抑えられた。

打線の奮起を待つダルビッシュは4回を3者凡退に抑えると5回、先頭の9番・M.マクレーン(26)を外角高めのスイーパーで見逃し三振、2死から2番・N.マ-テイ(23)を外角へのストレートで見逃し三振、リズムよく3人で抑えてチームに流れを引き寄せた。

6回のマウンドにあがったダルビッシュは1死から4番・A.ヘイズ(30)に内角高めのシンカーをレフトスタンドへ15号ソロ、大きな3点目を奪われてしまった。5番・G.ラックス(27)をレフトフライに打ち取ったが、パドレスベンチはここでダルビッシュを降板させた。5回2/3、91球を投げて、被安打6(2本塁打)、奪三振7、四死球0、失点3(自責点3)。降板後はベンチでファーミンと会話する姿も見られた。

パドレスはその裏、2死二塁から4番・G.シーツ(29)がライトへタイムリーツーベース、1対3と2点差。さらに2死一、二塁から6番・J.メリル(22)が右中間へ2点タイムリーツーベース、ダルビッシュの粘投にようやく打線が応えて、3対3の同点に追いついた。

パドレスは9回からE.スアレス(34)が登板すると、イニングを跨いで延長10回もマウンドに上がり1回2/3を投げてレッズ打線を抑えた。するとその裏、無死一、三塁で1番・T.タティースJr(26)がレフトへサヨナラ犠牲フライ。パドレスは3連勝で首位ドジャースを追走している。