アメリカ軍が嘉手納基地で今年4回目となるパラシュート降下訓練を強行したことを受け、地元の町議会は全面禁止を求める抗議決議を全会一致で可決しました。

アメリカ軍のパラシュート降下訓練をめぐっては日米合意で原則、伊江島で実施することになっています。

しかしアメリカ軍は伊江島補助飛行場の不具合を理由に2003年12月以降嘉手納基地での訓練を繰り返していて先月20日今年4回目となる降下訓練を強行しています。

この事態を受け地元の嘉手納町議会は4日、本会議で意見書と抗議決議の案を審議しました。

嘉手納町議会 基地対策特別委員会 福地義広委員長
「嘉手納飛行場でのパラシュート降下訓練は日米安全保障協議委員会の共同発表で確認された『嘉手納基地における負担軽減』にも逆行しており、我慢に我慢を重ねてきた町民の怒りは頂点に達している」

採決の結果抗議決議などの案は全会一致で可決されました。

町議会は今後文書を送付して日米の関係機関に要請と抗議を行うことにしています。