広島県福山市の慢性的な渋滞を解消を求めています。国道2号「福山道路」の事業化などを求める要望書を、福山市長をトップとする期成同盟会が県に提出しました。

福山市 枝広直幹 市長
「よろしくお願いします」

県庁を訪れたのは、県東部の市長・町長や経済団体のトップたち10人です。福山市と笠岡市を結ぶ福山道路や、福山市内を走る「神辺水呑線」の早期の事業化を湯崎知事に要望しました。

「福山道路」は国の事業で全長16・5キロになる計画です。そのうち福山市西部の3・3キロが2019年に着工しています。この道路は、市民や経済界から国道2号の慢性的な渋滞の緩和や災害時の代替道路として期待されています。

一方、新規事業化を目指すのが神辺水呑線です。東西に延びる国道2号と、福山東ICー福山港を結ぶ南北の道路が交わる、明神町交差点ではそれぞれの方向に1日当たり約4万台が通過します。

RCC福山放送局 内田博文記者
「明神町交差点です。計画では神辺水呑線はこの交差点をまたぐようにして道路が造られます」

南北に高架道路が2キロに渡って整備しようとしています。これにより、物流の効率化だけでなく、沿線にある福山市民病院への救急搬送時間の短縮にもつながります。要望の成果はあったのでしょうか…。

福山市 枝広直幹 市長
「(福山道路について知事からは)国に対して、早期の事業化を働きかけていきたいと」

一方、県が来年策定の「道路整備計画」に盛り込むことで、事業化となる神辺水呑線は…。
福山市 枝広直幹 市長
「(知事は)今後の事業化に向けて検討をしていきたい」

福山市 枝広直幹 市長
「福山市域だけがぽっかりとバイパス整備から遅れをとっている。こうした状況は、一刻も早く解消しないといけない」

期成同盟会は今後も要望を続けていく予定です。