青森市出身の世界的板画家・棟方志功の孫で、研究家でもある石井頼子さんが市内の中学校で木版画作りの授業を見守りました。
青森市の小中学校では、棟方志功没後50年に合わせてつくられた資料集が配られ、郷土の文化芸術や志功の功績を受け継ぐことを目指し、積極的な版画教育が行われています。
4日は、資料集の編集にも携わった棟方志功研究家の石井頼子さんが古川中学校を訪れました。
生徒たちは志功が多く用いた、紙の裏側から色をつける表現方法「裏彩色」などに挑戦しました。石井さんは時折、アドバイスをしながら授業の様子を見守りました。
生徒は
「グラデーションとかつけた方がきれいに見えるよと言われて、色々な色を混ぜながらやりました」
「難しかったんですけれども、裏彩色を初めてやって、すごく楽しかったです」
棟方志功 研究家 石井頼子さん
「棟方志功自身が、子どもの版画教育については、とても熱心に取り組んでいましたので、同じように青森市で続けてくださっているということは、すごく喜んでいると思います」
生徒たちは、色使いなどに悩みながらも真剣に取り組み、版画の楽しさを実感している様子でした。