美容やグルメなど旅行先として人気の韓国。いま、外国人観光客へのタクシーの違法行為が社会問題となっていて、市をあげて取り締まる事態となっています。
記者
「観光客が多い、韓国の明洞です。乗客を乗車拒否したということで、タクシー運転手が話を聞かれています」
タクシー運転手
「悪いことをしていませんが、何か」
市の職員
「予約が入ってないのに?」
タクシー運転手
「予約が入っていたんだよ!」
取り締まりに、運転手が声を荒らげています。一方、こちらでも…。
市の職員
「客が来た時は予約が入っていなかったですよね?」
タクシー運転手
「ちがう!予約が入っているじゃないか!」
こうした行為は、料金が低い短距離の乗車を避けることが狙いです。
今年7月までに韓国を訪れた外国人観光客はおよそ900万人と過去最多のペースとなるなか、タクシーでのトラブルが相次いでいるのです。
さらに外国人を狙ったぼったくりの被害も多く報告されています。ぼったくりはどのようにして行われているのか、記者も観光客のふりをして覆面で取り締まりを行う市の職員に同行しました。
記者
「すみません。弘大に行きたいのですが」
明洞からおよそ10キロ離れた弘大へ、一般的に1万2000ウォン=1300円ほどですが…
タクシー運転手
「4万5000ウォン(約4800円)です。大渋滞しているので」
市の職員
「OK、4万5000ウォンですね」
伝えられた料金は従来の3倍です。また、メーターは使っておらず、車内に掲示する必要があるIDは隠されています。
タクシー運転手
「お会いできて嬉しいです」
観光客だと思ったのか、笑顔で日本語を披露する運転手。「性風俗店を紹介する」「1人1万円でカジノにアテンドする」などと勧誘が続き、連絡先の交換も求めてきました。
タクシー運転手
「4万ウォン、現金ディスカウントだ」
市の職員
「OK、4万ウォンですね」
タクシー運転手
「ありがとうございます」
市の職員
「レシートがあれば」
タクシー運転手
「レシートはありません」
このあと、取り締まりを受けた運転手。取材に対し…
記者
「明洞からここまでいくらでしたか」
タクシー運転手
「メーターの料金をもらいました。1万ウォンちょっと」
記者
「4万ウォンと聞いたが」
タクシー運転手
「お客さんを明洞で1時間待ったので」
記者
「なぜメーターを使わなかったのですか」
タクシー運転手
「罰金払ったじゃないですか。もう行きます」
ソウル市によると、被害が多く確認されているのは、明洞や江南、梨泰院など観光客が多いエリアです。
こうした違法行為が広がっていることに、李在明大統領も危機感を強めています。
李在明 大統領
「(観光客に)ぼったくりをするなんて…放置すると社会に与える影響が大きすぎる」
市は取り締まりや観光客へのアンケート調査などを強化していて、被害にあった場合は申告するよう呼び掛けています。
そして、被害にあわないためには、運転手の言い値ではなくメーターを利用すること、事前に領収書をもらうように伝えることが重要だとしています。
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