国の重要無形民俗文化財に指定されている国頭村安田の伝統行事「シヌグ」が3日から行われています。

五穀豊穣や無病息災などを願う「シヌグ」は、国頭村安田で400年以上前から行われている伝統行事で、今年は2年に1度開催される規模が大きい「ウフシヌグ」の年にあたります。

3日は、草花やわらを身に着けた男性が3か所の山に入って「一日神」となり、厄や悪霊を集めて退散させるという意味を込め、「エーヘーホーイ」と掛け声を上げながら下山しました。



山を下りた男性たちは女性を木の枝で軽く叩いてお祓いし、その後、集落の浜で山の神と海の神に感謝を捧げると、集めた厄を地域の海に落としました。

▼安田のシヌグを統括する 島袋武紀さん
「シヌグを通して地域がひとつになる行事かなと、その位置づけになっていると思いますね」
▼参加者
「今までよりも山や海、自然をより尊重して生活していきたいと、改めて思いました」

2日目の4日は、午後9時ごろまで女性たちによる伝統の踊り「ウシンデーク」が行われるということです。