2022年に仙台市内で知人男性を殺害したうえ、遺体を埋めるなどした罪に問われている男の控訴審が、仙台高等裁判所で始まり、弁護側は、量刑が不当などとして減刑を求めました。
殺人や死体遺棄などの罪に問われているのは、住所不定の無職、前田広樹被告(33)です。
起訴状などによりますと、前田被告は2022年11月、交際相手だった山口優被告(34)と共謀し、仙台市青葉区の自宅アパートで知人の佐藤大貴さん当時22歳の首を絞めて殺害したうえ、チェーンソーで切断した遺体を仙台市若林区荒浜地区に埋めた罪などに問われています。
一審の仙台地裁は、2024年11月、前田被告に対し、懲役25年の判決を言い渡し、前田被告が、判決を不服として控訴していました。
9月4日に仙台高裁で始まった控訴審で弁護側は、「事実関係に争いはない」と述べる一方、量刑は不当だと主張し減刑を求めました。

前田被告が、別の知人男性から4回にわたって現金あわせて105万円をだまし取ったなどとされる詐欺罪と恐喝罪については、「交際相手の山口被告との共犯だった」などと主張しました。
一方、検察側は控訴棄却を求めました。
山口被告については、殺人などの罪で懲役21年の判決を受け、仙台高裁に控訴しています。次回の裁判は、10月7日に開かれます。