関東地方などでは3日、大気の状態が不安定となり、激しい雷を伴う局地的な大雨に見舞われました。一方、南の海上にある熱帯低気圧は今後、台風に発達する見込みで、木曜日以降、日本列島を横断するおそれも出ています。

関東で“100ミリ以上の雨” 強風による被害も

午後から大気の状態が不安定になった関東地方。栃木県内では激しい雷鳴が轟き、突如、横殴りの雨に見舞われました。

上三川町では、大粒の雨が降り注ぎ、視界は白くかすんだ状況に。

報告
「用水路では水が処置しきれず、あふれそうです」

駐車場にたまった水が道路に流れ込み、用水路があふれそうになっています。

記者
「道路が冠水してしまっていて、車がゆっくり走行しています」

雨の影響で、真岡市では道路が冠水。道路は水で覆われ、川のような状況に。何台もの車が、水しぶきをあげながらゆっくりと進んでいきます。

記者
「あちらの車は(道路が)冠水しているということでUターンを試みるようです」

栃木県と茨城県では、「記録的短時間大雨情報」が相次いで発表されました。午後6時までの1時間で、小山市付近ではおよそ110ミリ、結城市付近ではおよそ120ミリの猛烈な雨が降ったとみられています。

急に荒れた天気となり、ひょうのような氷の粒が降り注いだところも。

真岡市では、強風によってビニールハウスが倒壊する被害も発生しました。風の影響でビニールハウスは大きく傾き、骨組みが崩れているものもあります。さらに、飛ばされたビニールが近くの鉄塔に絡まってしまっています。

強風によるとみられる被害は市街地でも。

記者
「栃木県の小山駅前では木が倒れていて、車がそれをよける形で走行しています」

風の影響か、幹の中央から割れ、近くの植木鉢はほとんどが横倒しになっています。

市の担当者は、倒れた木の枝を切りながら、撤収作業に追われていました。