中野市で2023年に発生した4人殺害立てこもり事件は、あす3日初公判を迎えます。
裁判の争点は被告の「責任能力」と量刑となります。


殺人などの罪に問われているのは、中野市江部の農業・青木政憲(あおき・まさのり)被告34歳です。

起訴状などによりますと、青木被告は2023年5月25日の夕方、散歩をしていた近くに住む女性2人をナイフで殺害。

さらに、パトカーで駆け付けた中野警察署の警察官2人を猟銃で撃つなどして、殺害した罪などに問われています。

青木被告は犯行後、銃を持ったまま自宅に立てこもりました。


逮捕後の青木被告は女性2人を襲った動機について「ぼっち(ひとりぼっち)だと馬鹿にされていると思った」と供述。

東京の大学を中退し実家で暮らしていたという青木被告。


地元の猟友会に所属するも、周囲との関りはほとんどなく、捜査関係者によりますと、過去には両親が経営するジェラート店で、従業員から「ぼっちと言われた」とトラブルになったこともあったということです。

青木被告については、刑事責任を問えるか判断するため鑑定留置も行われ、検察は、責任能力があるとして起訴しました。

一方、起訴後に弁護側が請求した鑑定も実施されました。