9月1日朝に京都市上京区で発生した火災をめぐり、自宅に火をつけて妻(64)を殺害しようとしたとして、男(76)が放火と殺人未遂の疑いで逮捕されました。

 9月3日に現住建造物等放火と殺人未遂の疑いで逮捕されたのは、京都市上京区の無職・上羽政利容疑者(76)です。

 警察によりますと上羽容疑者は、9月1日の午前7時半ごろから8時半ごろまでの間に、上京区内の木造2階建ての自宅に火をつけ、妻(64)を殺害しようとした疑いが持たれています。

 妻は脱出し、ケガはありませんでした。上羽容疑者自らは頭などにやけどをしました。

 取り調べに対し上羽容疑者は、「悪いことをした」と容疑を認めているということです。

 この火事では、木造2階建ての5軒続きの長屋がほぼ全焼、付近の住宅など計3棟にも延焼しました。

 上羽容疑者は病院へ搬送される前、警察官に「前日に夫婦喧嘩をして腹が立ち、一緒に死のうと思ってライターで火をつけた」と話していたということです。

 警察は、上羽容疑者が無理心中を図ったとみて捜査しています。