老朽化などで青森県が移転を検討している「県立郷土館」は、弘前と八戸が誘致を表明しています。こうしたなか、元々ある青森市の西秀記 市長は「青森市こそが整備場所にふさわしい」と改めて市議会で表明しました。

青森市 西秀記 市長
「来館者を最も集めやしやすく、また様々な面での協力体制が整っている青森市こそが整備場所としてふさわしいと強く主張するものであり、議会と一丸となって新しい県立郷土館の整備場所が青森市に選ばれるよう取り組んでまいります」

青森市は、新たな整備場所として「三内丸山遺跡」や「県立美術館」との周遊性に優れた、交通アクセスがよく、災害リスクが低い場所を県に提案したということです。

県の整備検討会議は、郷土館の移転先として、青森市、弘前市、八戸市の意向を調査しています。西市長は県の対応が誘致競争に発展し、「違和感を感じる」と話しました。

青森市 西秀記 市長
「県教育委員会の対応をきっかけとして、誘致競争に発展していることについて違和感を感じているところでございます」

誘致を表明している弘前市は、「県を代表する文化都市で県の歴史・文化を保存・展示する総合博物館を整備する場所として適している」。

八戸市は「アクセスの良さに加え、県内の国宝がすべてあること、国の史跡、根城の広場や市立博物館などと連携し充実した取り組みが可能」とアピールしています。