8月の記録的な大雨の影響で一時、運休に追い込まれた産交バス八代営業所の路線が3日、通常ダイヤで再開を果たしました。

JR八代駅前にバスを待つ人たちがいました。
――通常運行に戻りましたね?
乗車を待つ客「助かります。20日ほどバスが通らなかったから不自由だった。周辺の免許を自主返納した人は不便になるので、すごく平常運行はありがたい」
そして、運行を再開した芦北方面行きのバスが出発しました。

8月11日、産交バス八代営業所は記録的な大雨で、38台あるバスのうち30台が浸水被害を受けました。
記者「産交バス八代営業所に大雨の水が押し寄せ、路線バスの60cmの高さまで水が上がってきたということです」
産交バス 八代営業所 堺哲郎所長「バッテリーなどが全部水没して使い物にならない」

また、営業所の整備工場も被災し、厳しい暑さの中、従業員は工場の機器や工具などをきれいにする作業に追われました。
整備工場のスタッフ「思ったより雨がすごかったので早く元の状態に戻れればい」
整備工場の復旧をしながらバスの修理も待ったなしの状況に、お盆休みを返上してエンジンやバッテリーの修理を進め、被災した30台のうち23台を復活させました。
八代整備工場 石村真吾工場長「一時はどうなるかという感じだった。ここまでこぎつけることができて良かった。全員一致団結できた」
そして、被災から約3週間、きょう9月3日・・・・
「間もなく発車します」

通常ダイヤでの運行を再開しました。ただ、他の営業所からバスを借りないと通常ダイヤでの運行は難しく、被災したうちの7台は修理できないほどの損傷だということです。
事業所も含めた被害額は約2億円に上る見込みで、公共交通の存続のため産交バスは県などに支援を求めています。